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全ての民に福音を宣べ伝える「Ad Gentes Mission」は、よく使われる表現です。しかし、実際、何を意味するのでしょうか。それは、ただ宣教ボランティアになったり、宣教を体験したり、資金集めなど宣教のための活動をすることにとどまりません。ラテン語の「missio」に由来する「mission」は、「遣わす行為」を意味します。他方、「Ad Gentes」は、「人々に向かう」動きを表します。

特にイエス・キリストを知らない人、あるいはかつて知っていたけれど現在はキリストへの信仰を捨てている人に向かう動きです。したがって、Ad Gentes Missionは、「キリストをまだ信じていない人々や団体の中に福音をのべ伝え、教会そのものを植えつける務め」(第二バチカン公会議文書「教会の宣教活動に関する教令」AG, n. 6)です。
今日、「全ての民に福音を宣べ伝える」ことは、アフリカであろうと、ヨーロッパであろうと、森林地帯あるいは都会の真ん中であろうと、福音を告げる必要のあるところであれば、どこでも行われるのです。同じように、「宣教活動はすべてのキリスト者、すべての教区と小教区、教会の施設や団体にかかわることがらであるという、新しい自覚があります」(ヨハネ・パウロ二世回勅『救い主の使命』RM2)。

● 使徒言行録には、Ad Gentes Missonのいくつか重要な要素が見られます。それは今日も、私たちの導きとなるものです:
● ダマスコに向かう道でイエス・キリストと出会ったことは、サウロを根底から生まれ変わらせまた。キリストは、必ずAd Gentes Missionの出発点であり、目的です。キリストのため、キリストのことを、キリストによって宣べ伝えるのです。
● アテネのアレオパゴスでの演説で、聖パウロは死者の復活や救いといった概念を紹介しました。実に、第一次福音宣教は、Ad Gentes Missionと密接に結ばれ、またその土台であるのです。
● キリストをあかしすることが、初代キリスト者共同体の中心的な活動でした。真実なキリスト者としての良いわざ、また縛るもの、神から引き離すものから、貧しい人、疎外された人を解放する手段の積極的な探求が、Ad Gentes Missionには必ず伴います。
● フィリポの活動は聖霊に駆り立てられたものでした(使徒言行録8章26, 29, 39節)。私たちが到着する以前に、諸文化、さまざまな信仰、人々の心に働きかけておられるのは聖霊です。
聖霊はAd Gentes Missionを方向づけ、触発し、前進させます(『救い主の使命』RM 21)。
● 聖霊降臨は、高間での祈りの結実として起きた出来事でした。奇跡や癒しも、祈りを通して起こりました。実に、私たちがAd Gentes Missionに献身する動機、力、知恵、愛を見いだすのは、祈りを通してなのです。 ■ アルフレッド・マラヴィジャ神父, SDB

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