29 October Blessed Michele Rua

29 October Blessed Michele Rua

10月29日 福者ミカエル・ルア司祭 (記念)


入祭唱(マラキア2.6a,c)
真理の教えが彼の口にあり、
彼は平和と正しさのうちに
私の前を歩んだ。


集会祈願
父である神よ、
あなたは聖ヨハネ・ボスコの後継者 福者ミカエル・ルアに、
あなたの似姿を青少年のうちに形づくる賜物をお与えになりました。
青少年の教育に招かれたわたしたちも、
あなたの御子キリストのまことの姿を示すことができますように。
聖霊による一致のうちに、あなたとともに神であり、世々とこしえに生き、治められる御子、わたしたちの主イエス・キリストによって。。ア-メン。


 朗読は「週日の朗読」を使用する。
 司牧上の必要必要がある場合は、次のものから選ぶことが出来る。
第一朗読(I) ―あなたの霊の三分の二を私のものにして下さい。―
彼自身の霊的エネルギ-を所有している先生そのものの後継者-真の弟子である。
列王記下(2.1,6-15)
 主が嵐を起こしてエリアを天に上げられたときのことである。エリアはエリシャに、「主はわたしをヨルダンにお遣わしになるが、あなたはここにとどまっていなさい」と言った。しかしエリシャは、「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。わたしはあなたを離れません」と答えたので、彼らは二人で出かけて行った。
予言者の仲間五十人もついて行った。彼らはヨルダンのほとりに立ち止まったエリアとエリシャを前にして、遠く離れた立ち止まった。エリヤが外套を脱いで丸め、それで水を打つと、水が左右に分かれたので、彼ら二人は乾いた土の上を渡って行った。
渡り終わると、エリヤはエリシャに言った。「わたしがあなたのもとから取り去られる前に、あなたのために何をしようか。何なりと願いなさい。」エリシャは、「あなたの霊の二つ分をわたしに受け継がせて下さい」と言った。エリヤは言った。「あなたはむずかしい願いをする。わたしがあなたのもとから取り去られるのをあなたが見れば、願いはかなえられる。もし見なければ、願いはかなえられない。」
彼らが話しながら歩き続けていると、見よ、火の戦車が火の馬に引かれて現れ、二人の間を分けた。エリヤは嵐の中を天に上って行った。
エリシャはこれを見て、「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」と叫んだが、もうエリヤは見えなかった。
エリシャは自分の衣をつかんで二つに引き裂いた。エリヤの着ていた外套が落ちて来たので、彼はそれを拾い、ヨルダンの岸辺に引き返して立ち、落ちて来たエリヤの外套を取って、それで水を打ち、「エリヤの神、主はどこにおられますか」と言った。エリシャが水を打つと、水は左右に分かれ、彼は渡ることができた。
エリコの予言者の仲間たちは目の前で彼を見て、「エリヤの霊がエリシャの上にとどまっている」と言い、彼を迎えに行って、その前で地にひれ伏した。


答唱詩編(I)(16)
(答)主は私の遺産。
 神よ、私を守って下さい。私はあなたに逃れます。
 私は神に言った。「あなたは私の主、あなたなしでは、
 わたしには何の良いこともありません。」
 私に良い勧めを与えて下さった主をほめたたえます。
 私は絶えず主のみ前にあり、主は私の右におられます。
 私はゆらぐことができません。
 あなたの右には限りない甘美さ、
 あなたの存在は溢れる喜び、
 あなたは私に命の小道を示される。


または
第一朗読(II) ―愛は終わることがない。―
キリスト者の使徒の根本的目印は、他の諸徳の確実性の印、愛徳です。
使徒パウロのコリントの信徒への第一の手紙(12.31~13.8a) 
兄弟の皆さん、あなた方は、もっと大きな賜物を受けるよう熱心に努めなさい。そこで、わたしはあなたがたに最高の道を教えます。
たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。たとえ、預言すると賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていていようとも、愛がなければ、無に等しい。
全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。
愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべたを望み、すべてに耐える。愛は決して滅びない。


答唱詩編(II)(16)
(答)私は、主の愛をとこしえに歌う。
 神よ、私を守って下さい。あなたは私の避れ場。
 私は神に向かって言う。
 「あなたは私の主、あなたの外に、私の善はない。」
 私に勧めを下さった主をたたえる。
 私はいつも主のおそばにいて、主は私の右に立たれる。
 わたしはゆらぐことがない。
 あなたは、いのちの道を示された。
 み顔の前には喜びが満ちあふれ、
 その右には永遠の楽しみがある。


または
第一朗読(III)一人一人に、キリストの賜物の秤に従って恵みが与えられています。
神の子に対する信仰と認識において皆が一つになるときキリストの体になります。これが、各自がそれぞれに主から頂いた賜物を使う目的です。
使徒パウロのエフェソの信徒への手紙(4.1-7,11-13 )
 兄弟の皆さん、主に結ばれて囚人となっているわたしはあなたがたに勧めます。神から招かれたのですから、その招きにふさわしく歩み、一切高ぶることなく、柔和で寛容の心を持ちなさい。
愛をもって互いに忍耐し、平和のきずなで結ばれた、霊による一致を保つように努めなさい。体は一つ、霊は一つです。それは、あなたがたが、一つの希望にあずかるようにと招かれているのと同じです。主は一人、信仰は一つ、洗礼(バブテスマ) は一つ、すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられます。
しかし、わたしたち一人一人に、キリストの賜物のはかりに従って、恵みが与えられています。そして、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を福音宣教者、ある人を牧者、教師とされたのです。こうして、聖なる者たちは奉仕の業に適したものとされ、キリストの体を造り上げてゆき、ついには、わたしたちは皆、神の子に対する信仰と知識において一つのものとなり、成熟した人間になり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するのです。


答唱詩編(III)(23)
(答)主は、平和の道に私たちを伴われる。
 主は私の牧者、私は乏しいものがない。
 主は、私を緑の牧場にふさせ、いこいの水辺に伴われる。
 たとえ闇の谷間を歩んでも、私は災いをおそれない。
 あなたは私と共におられ、あなたの鞭と杖が私を守られる。
 あなたは敵の目の前で私のために会食をととのえ、
 私の頭に油を注ぎ、私の杯を満たされる。
 神の恵みと慈しみに生涯伴われ、
 私はとこしえに神の家に生きる。


または
第一朗読(IV) ―あなたは福音宣教者としての仕事を成し遂げる。―
福音宣教は数多の行動によってなされ、そして忠実・寛大で勇気のある宣教者によって継続されている。
使徒パウロのテモテへの第二の手紙(1.13-14,2.1-3,4.1-2,5) 
兄弟の皆さん、キリスト・イエスによって与えられる信仰と愛をもって、わたしから聞いた健全な言葉を手本としなさい。あなたにゆだねられている良いものを、私たちの内に住まわれる聖霊によって守りなさい。
 そこで、わたしの子よ、あなたはキリスト・イエスにけるて恵みによって強くなりなさい。そして、多くの証人の面前でわたしから聞いたことを、ほかの人々にも教えることのできる忠実な人たちにゆだねなさい。
キリスト・イエスの立派な兵士として、わたしと共に苦しみを忍びなさい。神の御前で、そして、生きている者と死んだ者を裁くために来られるキリスト・イエスの御前で、その出現とそのみ国とを思いつつ、厳かに命じます。 み言葉を述べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。とがめ、戒め、励ましなさい。忍耐強く、十分に教えるのです。しかしあなたは、どんな場合にも身を慎み、苦しみを耐え忍び、福音宣教者の仕事に励み、自分の努めを果たしなさい。


答唱詩編(IV)(89)
(答)主よ、あなたは世々に忠実な方。
 主は「あなたの忠実さは天に据えられ、
 私の恵みはとこしえに届まる。」と言われたので、
 私は主の恵みをとこしえに歌い、。
 わたしの口は世々、あなたの誠実さを告げる。
 「私は、私の選んだものと契約を結び、
 僕ダヴィドに誓った。『あなたに世々に続く王座を与え、
 あなたの子孫をとこしえに据える』と主はいわれる。
 私は、わたしの僕ダヴィドを見いだし、
 私の聖なる油を彼に注いだ。
 私の手は彼の支え、私の腕は彼の力。
 私の忠実と恵みは彼とともにあり、
 わたしの名によって彼の権力を高める。
 彼は私を「あなたは私の父、わたしの神、
 私の救いの岩」と呼ぶ。


アレルヤ唱(I)(6.20a,21)
アレルヤ、アレルヤ、富は天に積みなさい。
あなたの富のあるところに、あなたの心もある。アレルヤ、アレルヤ。


福音(I) ―まず、神の国を求めなさい。神はあなた方に全ての上に,おつりを付けてくださるだろう。―
キリスト信者の人生の目的は、神の国の到来のために働くことです。他の目的と価値は、御父の計らいに信頼しながら、心配なく、合法的に求められます。
マタイによる福音(6.25-34)
 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。「だから言っておく、自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか。
空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値のあるものではないか。
あなたがたのうちだれが、思い悩んだからといって、寿命をわずかでも延ばすことができようか。なぜ、衣服のことで思い悩むのか。
野の花がどのように育つかのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、言っておく。栄華をを極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。今日は生えていて、明日は炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。
まして、あなたがたはなおさらのことではないか、信仰の薄い者たちよ。だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。それはみな、異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである。
何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労はその日だけで十分である。」


または
アレルヤ唱(II)(ヨハネ15.16)
アレルヤ、アレルヤ、あなたがたが私を選んだのではない。
私があなた方を選んだ。
あなた方が出かけて行って実を結び、その実が残るように。
アレルヤ、アレルヤ。


福音朗読(II) ―あなたの持っている物を売り、貧しい人々に上げなさい。それから来て、私に従いなさい。―
キリストの喜びの、真の使徒であるためには、キリストでないすべてを放棄することが必要です。
マルコによる福音(10.17-23,28-30)
 イエスが旅に出ようとされると、ある人が走り寄って、ひざまずいて尋ねた。「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか。」イエスは言われた。「なぜ、わたしを『善い』と言うのか。神おひとりのほかに、善い者はだれもいない。『殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、奪い取るな、父母を敬え』という掟をあなたは知って居るはずだ。」すると彼は、「先生、そういうことはみな、子供の時から守ってきました」と言った。イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」その人はこの言葉に気を落とし、悲しみながら立ち去った。たくさんの財産を持っていたからである。イエスは弟子たちを見回した言われた。「財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。」ペトロがイエスに、「このとおり、私たちは何もかも捨ててあなたに従って参りました」と言いだした。イエスは言われた。「はっきり言っておく。わたしのため、また福音のために、家、兄弟、姉妹、父、子供、畑を捨てた者はだれでも、今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。」


または
アレルヤ唱(III)(マテオ10.5,9参照)
アレルヤ、アレルヤ、神の国はあなたがたのうちにある。
すべての人に平和を告げ知らせなさい。アレルヤ、アレルヤ。


福音朗読(III) ―収穫は多いが、働く人は少ない。―
使徒は勇気と無心さ、そしてただ主の賜物の豊かさを持って神の国を告げる。
ルカによる福音(10.1-9)
 その後、主はほかに72人を任命し、御自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に遣わされた。そして、彼らに言われた。収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。行きなさい。わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに小羊を送り込むようなものだ。財布も袋も履物も持って行くな。途中でだれにも挨拶をするな。どこかの家に入ったら、まず、『この家に平和があるように』と言いなさい。平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる。もし、いなければ、その平和はあなたがたに戻ってくる。その家に泊まって、そこで出される物を食べ、また飲みなさい。働く者が報酬を受けるのは当然だからである。家から家へと渡り歩くな。どこかの町に入り、迎え入れられたら、出される物を食べ、その町の病人をいやし、また、『神の国はあなたがたに近づいた』と言いなさい。」


共同祈願
司―地の塩、世の光であるようにと、キリストによってわたしたちを招いておられる父に信頼をこめて祈りましょう。
答―主よ、あなたの子供たちをお守りください。

1.すべての子供たちの聖性によって、母なる教会が絶えず新たにされていきますように。

2.現代社会に生きる人々が、無神論・消費主義・快楽主義の誘惑に負けず、福音的価値観をもって識別し、日々の生活を力強く営むことができますように。

3.サレジオ家族が、ドン・ボスコのカリスマの忠実な解釈者・守り手となり、絶えず研究を深め、実践していくことができますように。

4.全ての青少年が、よりよく成長するための必要な助けを、彼らの教育に関わる人たちから受けることができますように。

5.神の国の到来を待ち望みながら、このミサ聖祭を祝うわたしたちが、兄弟姉妹のなかにおられる主と出会うために、時のしるしを読み取ることができますように。

6.その他の意向

司―父よ、この家族の願いを聞き入れてください。良い業の実りをもたらすことができるよう、あなたの助けによって、召命の喜びをまっとうすることができますように。わたしたちの主イエス・キリストによって。ア-メン。

または
司―福者ミカエル・ルアの記念日にあたり、福音への忠実の賜物を願いながら、キリストに招かれたすべての人のために、信頼をこめて父である神に祈りましょう。
答―神よ、わたしたちの心を新しくしてください。

1.諸聖人のよき模範が、回心と刷新のための効果的刺激となり、神の民の中に聖性が花開きますように。

2.全人類が、神の創造の計画にこたえながら自らの人間性を開花させ、各自に託された文化を高め、成長していくことができますように。

3.サレジオ家族が、聖ヨハネ・ボスコへの忠誠をもって、青少年、特に貧しく見放された青少年へのかかわりの使命をまっとうすることができますように。

4.青少年が福音の勧めを寛大に受け入れ、キリストとの交わりのうちに生きることができますように。

5.この聖なる集会に集まっているわたしたちが、キリスト教的生活の歩みにおいて、日々わたしたちを支えてくださる神の言葉を受け入れ、聖霊の働きに温順であることができますように。

6.その他の意向。

司―聖なる父よ、あなたに信頼する者の声に耳を傾け、慈しみ深くわたしたちを顧みてください。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。


奉納祈願
父よ、この供えものを、わたしたちの奉献のしるしとして
受け入れてください。
この供えものが御子の体と血となり、
わたしたちの日々の聖性の糧となりますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。


叙唱  -神への奉献生活のしるし-
聖なる父よ、最愛の子、イエス・キリストを通して、
いつどこでもあなたに感謝をささげることは、
まことにとうといたいせつな務め(です)。
あなたは、天の国のために生涯を奉献した者を
聖人の集いに招き、聖性の恵みで満たし、
新しい天と地に準備されたたまものを
前もって味わわせてくださいます。
わたしたちはこの偉大な愛のみわざを心からたたえます。
あふれる慈しみに満たされて、あなたの栄光を賛美し、
すべての天使 聖人とともにわたしたちも感謝の歌をささげます。


拝領唱(ヨハネ15、10参照)
「わたしが父の掟を守り、その愛にとどまっているように、
あなたがたもわたしの掟を守るなら、
わたしの愛にとどまっている」と主は言われる。

拝領祈願
父である神よ、
福者ミカエル・ルアを記念して、あなたの食卓で養われて祈ります。
父の愛の神秘を 生活のうちに表すため、福者の生涯に輝いた 賢明でやさしさに満ちた行動的な愛徳、小さく 貧しい人々に常に開かれた奉仕の精神にわたしたちも倣うことができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。